歯列を広げることと、骨格への働きかけを区別する
歯が並ぶ幅を広げる方法には、歯の位置や傾きを変えるものと、上顎の骨格の幅に働きかけるものがあります。成長中の子どもと成人では条件が異なり、成人の骨格の拡大には別の補助処置や手術を検討する場合もあります。無理に広げると歯ぐきなどに負担がかかる可能性があります。拡大すれば必ず抜歯を避けられるわけではないため、適応と限界を確認してください。
拡大装置のねじは決められた回数だけ回す
拡大装置によっては、家庭でねじを回して調整します。回す方向、回数、操作の手順を実際に教わり、実施した日時を記録しましょう。忘れた分をまとめて回したり、早く広げるために回数を増やしたりしないでください。強い痛み、装置の脱落、歯ぐきへの食い込みなどがあれば歯科医院に連絡します。拡大が終わった後も、得られた幅を維持する期間が必要です。
ヘッドギアは着脱と安全上の指示を守る
ヘッドギアは口の外の部品を支えに、歯や顎へ力を伝える装置です。力の向きや治療目的が異なる種類があるため、見た目だけで使い方を判断しないでください。本人と保護者が、装着時間、着脱の順番、安全装置の扱いを確認します。運動や激しい遊びのときには使用せず、ほかの人に引っ張らせないようにしましょう。破損や部品の外れがある場合は使用を止めて連絡してください。
治療後の成長と永久歯の並びも見守る
拡大や顎の成長への対応を行っても、永久歯が生えそろった後に、歯を並べる別の矯正が必要になることがあります。今回の治療目標、終了後に残る可能性のある課題、定期的に調べる項目を確認しましょう。家庭で装着や調整を続けにくい場合は、理由を伝えて使い方を相談します。治療前後の記録を比較し、装置を続ける期間や次の段階へ進む時期を判断します。
日本歯科豊平での受診・通院について
歯並びや噛み合わせが気になる方へ、マウスピース矯正の相談を行っています。気になる位置だけでなく、食べにくさや過去の矯正治療についてもお聞かせください。
治療が可能か、どのような装置が適しているかは診察・検査後にご説明します。仕事や学校と両立するために、定期的な受診、毎日の装置の使用、治療後の保定まで含めて通院計画を確認しましょう。
矯正の相談では、気になる歯並びと噛み合わせ、過去の矯正治療についてお知らせください。装置の適応、費用、期間、定期的な通院と保定について、検査結果を踏まえてご説明します。
よくあるご質問
拡大装置のねじを多く回せば早く治療が進みますか?
指示を超えて回すと、歯や骨、歯ぐきに過度な負担がかかるおそれがあります。早めに進めたり、忘れた分をまとめたりしないでください。回す方向や回数を間違えた場合も、自分で戻して調整せず、実際に行った操作を歯科医院へ伝えましょう。
参考情報

日本歯科グループ代表
早川 好昭